国際オークション機構株式会社 ご挨拶
ごあいさつ
 弊社は1998年の設立以後、印象派、エコール・ド・パリの作品を中心に、精力的に国内外の絵画の流通に携わってまいりました。文化活動の結晶としての美術作品を取り扱い、その普及に尽力して参りましたことに、大きな喜びと誇りを感じております。

美術品の価格は石油、株価、債券、その他金融関連商品と比べると比較的安定しています。 投資対象である芸術作品の一つ一つが人間の文化を伝えるユニークな存在であることは大変大きな意味を持っています。それらが資産としての対象だけではなく、鑑賞の喜びをもたらすものだからこそ、美術市場は多くの芸術を愛するファンによって堅固に支えられています。

ニューヨーク・ロンドンのオークションハウスのこのところの盛況に見られるように、世界の富裕層は今、美術品への投資に乗り出し始めています。投資を知り尽くした彼らが、改めて美術品に注目するその理由は、やはり他の投資対象からは得られない人間味、作家の生きた時代とその人の精神を映す鏡としての魅力を感じているからでしょう。

市場の活性化に伴い、これからは現代作家の活躍が特に目覚ましい時代です。市場における嗜好はますますグローバル化してゆき、欧米の作家以外でも、日本も含めアジア、アフリカ等の作家が多数注目を集め始めています。その中からまた、ピカソやゴッホ、ゴーギャンなどに連なって、20世紀から21世紀における精鋭の作家が育っていくでしょう。

当社も彼ら若手作家の助成に力を入れていこうという決意を新たにしております。今後の美術市場の更なる発展を願いつつ、微力ながら私共も、作家やコレクターの方々のお役に立ちたいという熱い思いを抱いています。皆様の温かいご理解、ご支援を、心からお願い申し上げます。